空運転(液面変化)のある場合
撹拌機は基本的に空運転禁止、液面運転禁止です。
空運転、液面運転する場合、撹拌シャフトが激しく振動し、シャフトが曲がり大きな事故を起こす可能性があります。その為、ユニカルでは空運転、液面運転のある場合には安全装置とし、テールメタル、スタビライザーの取付を行います。
テールメタル
- シャフトを受ける軸受けです。シャフトのたわみや振動の影響を回避でき、液面の変動にも耐えることが出来ますので安定した運転が可能です。
- 軸受材質:テフロン、リグナムバイタ、カーボン、ゴム
- シャフトの摩耗を守る為、スリーブを取付ます。
スタビライザー
- 羽根の下側に付けるパイプ状のリングです。
- ジャイロ効果的な役割を果たし、回転に対して横向けの抵抗力をますことで左右の振れをを衰退させます。
液面運転の事故例
羽根が液面を叩く位置に液面レベルがある運転の場合、液面と羽根戸との接触が繰り返し応力となり疲労破壊で破断します。疲労破壊とは、低い応力でも、繰り返しとともにき裂が進展し、ほぼ変形無しに破壊する突然の破壊です。破断個所は溶接箇所ではなく溶接加工の際の熱が集中する一番強度の弱い部分です。
液面運転によりプロペラ羽根破断例。溶接箇所ではなく、2番手で切断されています。